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南海トラフ沈み込み帯
Nankai Subdcution zone
南海トラフ巨大地震をはじめとする海溝型地震の発生メカニズムについての研究しています．ここでは，主に地震の際に記録された地震波，津波，地殻変動データの逆解析により過去の巨大地震の震源過程の推定しています．ただし，巨大地震は人間社会の時間の流れよりもはるかに長いサイクルで繰り返しています．昭和の東南海地震，南海地震についてはある程度観測記録が存在し，データ解析により地震像を知ることは可能ですが，安政，宝永，慶長となってくると古文書をはじめとする歴史記録，さらに古い地震については地質記録に頼るほかありません．このような限られたデータから地震像を推定するのは必ずしも簡単ではないのですが，過去を知ることは将来の予測に直結します．一方，我々はスパコンなど膨大な計算を短時間で処理する技術を手に入れることができました．この武器を利用して，今，我々は限られたデータから最大限情報を引き出し，過去の南海トラフ巨大地震の実体に迫ろうとしています．
津波波形データの逆解析より求めた1944年東南海地震および1946年南海地震の滑り量分布（Baba et al., 2005)．
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